活動報告

ホーム活動報告 - サイエンスツアー活動報告詳細
「飛騨地域先端研究施設研修旅行」実施報告
実施日 2013年8月26日(月)~27日(火)
見学施設・場所
目 的 最先端の科学研究が行われている現場を見ることにより、科学研究の方法や実際の実験についての受講生に理解を深めてもらう。また研究施設で研究を行っている研究者と触れ合うことで、将来研究者のとして生活や展望について考える助けとします。
見学概要
  • 26日
     五十嵐キャンパス新大西門発(7:25)→ 米山SA → 有磯海SA → 神岡町茂住除雪センター着(11:50)、低公害バス乗り換え → 跡津坑口着(13:10)、東北大学カムランドおよび東京大学Sスーパーカミオカンデ見学(13:10~15:50)、低公害バス跡津坑口発(16:00)→ 神岡町茂住除雪センター発、宿舎着(16:50)
  • 27日
     宿舎発(7:40)→ 観測坑近くのバス待機所着 → 京都大学防災研究所上宝地震観測所 地震観測坑見学(8:30~9:50)→ 高山市上宝支所着(10:05)、講義(高田陽一郎氏、京都大学防災研究所助教、10:20~11:40)、高山市上宝支所出発(11:40)→ スカイドームで昼食(~13:00)→ 有磯海SA → 米山SA → 大学西門着(17:30)
引 率 淺賀岳彦(理学部准教授、バス車中での素粒子論の基礎等の講義、質問対応)
中野博章(理学部准教授、素粒子関係のコメントや質問対応)
岩見敏明(事務局)、TA2名
受講状況
受講コース受講数参加人数レポート提出アンケート提出
先取り!科学者の体験 30 17 16 16
(同コース保護者)   3   3
科学基礎講座 19 9 9 9
科学アドバンスト講座 8 2 2 2
合   計 57 31 27 30

(高校生4名、中学生10名、小学生14名、保護者3名)

課題図書一覧

受講ノート例

受講生アンケートのまとめ

保護者アンケートのまとめ

バスの中で、これから見学するテーマの素粒子に関連した講義が理学部の淺賀先生よりありました。
受講生:「カミオカンデ」や「ニュートリノ」という言葉を初めて聞いたとき「?」と思いました。でも、本を読んだり話をきいたりしたら、少しずつ分かってきました。
車中で講義を聴きながら資料に目を通す受講生
受講生:課題図書で本を読んだとき内容がとっても難しくてどうしょうかと思っていました。でも、実際バスの中でのビデオや先生のお話を聞いたりしたら理解することもできました。
SKやKamLandの入っている地下1000mの坑道に入る支度をする受講生
受講生:非常に貴重なめったにできない体験ができました。行ってよかったと思いました。
東北大学のスタッフからKamLandの説明を受けます
保護者:説明もわかりやすく、ニュートリノを身近に感じ類ことが出来ました
KamLandの内部に入るため、実験室の汚染防止用の服を着る受講生たち
受講生:(面白かったことは)カムランドの数億円するようなXeガスが普通に包装で使うようなナイロンの風船に入っていたこと
KamLandの上部の測定機類の置かれた部屋の前で
保護者:実際の研究・観測の現場を目のあたりにするのは、とても強く印象に残るので大変有効だと思います。
SKの行っている実験について東京大学のスタッフから説明を受ける受講生
受講生:2日間に渡って、多くの先端研究施設の見学をして、非常にためになった。まさに最前線の科学技術を見ることにより、学習の士気も高まった
ここはKSの巨大な水タンクの真上の場所です。測定機等の説明受けています。
受講生:予習をしてきたけど予想よりも大きくておどろきました
2日目の朝食風景
受講生: 2日間に渡って、多くの先端研究施設の見学をして、非常にためになった。まさに最前線の科学技術を見ることにより、学習の士気も高まった。
2日の見学先、上宝地震観測所の坑道で観測装置を実際見せていただきました。
受講生:どんなところでじしんがわかるのかがわからなかったのでとてもためになりました。
坑道の見学の後、京都大学の防災研究所の高田陽一郎先生から地震についての講義を受けました。
受講生:(面白かったことは)M9クラスの地震は周辺の火山活動を活発化させる
これは、地震計の内部を見せて、どのような原理で動作するかの説明を受けているところ。(みんなで飛び上がって人工地震?で威力を確認していました)
受講生:(面白かったことは)地震計の中身を見たこと

(写真の下のコメントは、受講者アンケートから転載)

担当講師所感
  • 受講生について気が付いたことなど
    • 「地震という生活と深く結びついていたものと素粒子という直接(生活に)関係ないが知的好奇心を追い求めるという理学の性質を誠実に表すものの2つを見て、自分の研究との共通性や違い、今後の方向性を見出すことができた。」と感想に書いた受講生がいたのが印象的であった。(岩見)
    • 受講生が事前に参考図書について十分調べ、特に、素粒子ニュートリノの難しい物理のテーマについて、自分なりに理解を深めて、参加している点に驚いた。 自発的な興味に基づく学習の重要性を再確認した。(淺賀)
  • 研修旅行の意義等について
    • 見学という本来の目的もさることながら、学校の枠や学年を超えて学びあったり、意見を交換したりする場は貴重であると思う。(岩見)
    • 世界最先端の研究が行われている施設に訪れその雰囲気を直接感じること、特に、写真資料では伝わりにくい装置の大きさなどを実感できる点に意義があると思った。(淺賀)

→ 活動報告一覧ページに戻る

ページトップへ