活動報告

ホーム活動報告 - 【ホップ】先取り!科学者の体験
平成23年度活動報告
植物はなぜピンとしているのか
実施日 2011年9月3日(土)
場 所 新潟大学理学部講義室
概 要 骨格などを持たないのに植物はピンとしています。これは、空気が一杯に詰まっているゴム風船がピンとしているのにたとえられます。では、植物では何が詰まっているのか。どうやって詰まった状態になるのか。これらを簡単な実験で見てみます。
参加者 小中学生44名、保護者37名
講 師 理学部生物学科 菊山宗弘教授
菊山先生の講義が初めにありました。
受講者の声:先生の話が面白かったです。
保護者の声:今日のお話はとても面白く、さすが関西人という感じです。やはり同じ内容でも伝え方で全く違ってくるものですありがとうございました。
シャジクモにはさみを入れて切ります、緊張の一瞬です。
受講者の声:目の前でこんなにはっきり実験(結果)が見られることがとても楽しかった。切ったら、すぐにぐにゃんとしおれるのがすごかった。
保護者の声:予想以上にレベルの高い内容で、また子供の興味を向上させるような実習で参加してよかったと思いました。
受講者の声:手引書に書いてあったことは難しかったけど、先生のわかりやすい説明で理解することができた。
保護者の声:学校の授業ではなかなか経験できない実験をとおして、細かい疑問に対応したり、深く追求したりする姿勢が大変良かったです。
実験のお手伝いのTAもとても大事なスタッフの一員です。
受講者の声:説明は難しかったこど、おもしろい。大こんの千ぎりより「シャジクモ」のやつがおもしろかった、大学生の人がおしえてくれてわかりやすかった。
保護者の声:大学生が回って補助してくださり楽しくわかりやすく実験ができました。
糸魚川ジオパークでの化石採取
実施日 2011年9月24日(土)
場 所 新潟県糸魚川市
概 要 2009年糸魚川ジオパークは世界ジオパーク(http://www.geopark.jp/geopark/itoigawa/)に認定されました。糸魚川の化石産地を訪れ化石を含む岩石を採取しました(②フォッサマグナミュージアム敷地内化石の谷)。また、海岸(①須沢海岸)でヒスイなどの岩石の採取も行い、最後にフォッサマグナミュージアム(http://www.city.itoigawa.lg.jp/dd.aspx?menuid=4563)(③)を見学しました。ハードな一日でしたが、ヒスイや化石のお土産をたくさん手にした人もいました。
地図はこちら
参加者 小中学生49名、保護者31名
講 師 理学部地質科学科 松岡篤教授
須沢海岸でヒスイ探し。①の場所
受講者の声:いちばんたのしかったのはヒスイ探しです。なぜかというと、ヒスイは見つからなかったけど、2.6億年前などのいろいろな石を探すこ都ができたからです。
保護者の声:石の名前をその場で聞けたのがよかった。
フォッサマグナミュージアム敷地内の化石の谷で化石さがし。②の場所
受講者の声:化石さいしゅを始めてからはぜんぜん見つからなかったケド、コツを教えてもらってからはたくさん見つかりました。初めて化石さいしゅをしたけどたくさん取れてよかったです。
保護者の声:もともと石に興味がある子だったので、何の石かすぐに教えてもらえてよかった。専門家がたくさんいてとてもありがたかった。

エネルギー変換のカタチ(発電)
実施日 2011年10月15日(土)
場 所 新潟大学共通講義棟(講義・実験)
概 要 エネルギー変換のカタチ(発電)について、永久磁石、コイル、LED、コンデンサー、ダイオードなどを使った簡単な回路を作り、実験しながら考えてゆきます。
参加者 小中学生47名、保護者24名
講 師 理学部物理学科 石川文洋助教
石川先生の説明のあと、実験に必要な回路作りにとりかかりました。いちばんの難関はコイル巻き!もつれるもつれる。しかし、基本的な材料から必要な実験道具を作るのは、科学研究の基本の基本。黙々と取り組んでいました。
保護者の声:実験は大変なのだと身にしみてわかった。科学館などの実験はほとんどお膳立てされているのであまり苦労することがありませんから。
保護者の声:ダイオードや抵抗の部品を、おもちゃを分解したときに見たことがあるので、今回の実習で改めて(子供は)理解した様子。

説明書と格闘しながら、回路を組み立てる受講者
受講者の声:基板にいろいろな部品をつけて回路をつくるのが楽しかった。家でもいろいろつくってみたい。
保護者の声:道具をつくり実験することはよい。
自作回路の不調の原因を、講師に相談する子供たち
受講者の声:今回の実験はとてもむつかしくたいへんでしたが、LEDのライトがたのしかったし、おもしろかったです。
受講者の声:コイルをはめる位置や、磁石の向きによっても光がつくのがちがっていた。
長岡技術科学大学見学
実施日 2011年11月12日(土)
場 所 長岡技術科学大学(http://www.nagaokaut.ac.jp/j/index.html
概 要 長岡技術科学大学(以下技大と略)を訪問し、最新の施設の見学を行ったり体験実験に参加したりしました。
http://www.nagaokaut.ac.jp/j/news/e_111101.html
参加者 小中学生45名、保護者28名
技大のミュージアム「てくみゅ」を見学しました。技大の研究成果がわかりやすく展示されていました。
受講者の声:「てくみゅ」にてんじされているものはすごいと思いました。将来ぼくも作れるようになりたいです。
保護者の声:大学の研究成果が「てくみゅ」に展示されていたのが興味深かった。
極限エネルギー密度工学研究センター見学(子どもたちにデモ実験でミニの放電装置を使って説明)
受講者の声:ETIGOⅢはすごいと思った。
保護者の声:予想していたより大学のシステムが、即戦力の人材作りをしていた。
NHK大学ロボコンへの出場した時の話を、学生さんから聞き、デモンストレーションを見ました。
受講者の声:楽しかった、一番はロボコンを見学できたこと。
保護者の声:子供がロボコンに大変興味を持ったという感想が多数寄せられています。
体験実験(冷却パック)子どもたちは自分の作った冷却パックの威力をサーモグラフィーで確認していました。「サーモグラフィー」対する興味は非常に大きいようです。
受講者の声:子供はサーモグラフィーに興味を示しいろんな場所を測っていた。
体験実験(化学あぶりだし)pHにより色が変わる色素を使い、酸でpHを変えることにより発色させます。いずれも身近にある素材から手に入ります。
受講者の声:どの実験も学生や先生方の指導と指導が適切かつ迅速であったので、短時間にたくさんの実験を体験できた。
体験実験(ペーパークロマトグラフィー)結果は、このようなお土産として持ち帰りました。(写真下)
受講者の声:どの実験も学生や先生方の指導と指導が適切かつ迅速であったので、短時間にたくさんの実験を体験できた。

香りのサインペンを作ろう
実施日 2011年12月24日(土)
場 所 新潟大学共通講義棟(講義・実験)
概 要 薬品はそれぞれが特有なにおいを持っています。くさいにおいの薬品を混ぜて加熱すると、いいにおいの薬品ができる場合もあります。この実験では果物の香りの薬品を作り、香りのサインペンとして仕上げました。
参加者 小中学生49名、保護者32名
講 師 理学部自然環境科学科 臼井聡准教授
臼井先生の講義が初めにありました。
受講者の声:(面白かったこと)一つじゃへんなにおいなのに、二つ以上の液をまぜるといいにおいになること。ねっしたら色が変わったこと。
保護者の声:(実習の効果)ふだんから、疑問をもって知ろうとすることを大切にしてほしい。このプログラムは親子で話し合うきっかけになる。
必要な薬品を自分で計り取ります。緊張の一瞬です。(見守っているのはTAの人)
受講者の声:小学校にはない実験道具も大学にはいろいろそろっているのでさすが大学と思った。
保護者の声:道具を実際に使うのは不安でしたが、やってみて初めて分かることなので体験できてよかったです。
広い実験室には、さまざまな薬品のにおいが充満。2層に分かれた薬品の、上の部分だけを取り出す受講者(これはかなり難しい作業!、白衣はTA)
受講者の声:はじめはくさかった物がいいにおいになったのでおもしろいと思った。
サインペンを分解して、薬品をしみ込ませる部分を取り出します。この日の実験は、合成した香りの薬品をサインペンに詰めて、記念のお土産としました。

受講生のレポートの例

時計反応を体験しよう
実施日 2012年1月7日(土)
場 所 新潟大学共通講義棟(講義・実験)
概 要 無色のある液体Aと液体Bを混ぜると、両者が反応して色が青く変わります。この際、AとBとを混ぜる割合を変えることで、色が変化するまでの時間を調整できます。(時計反応)この反応を実際体験します。
参加者 小中学生44名、保護者21名
講 師 理学部自然環境科学科 松岡史郎准教授
松岡先生の講義が初めにありました。
受講者の声:色がいきなり変わるのでスリルがあって楽しかったです。
保護者の声:最近は身の周りで起きた現象について、物質の変化や化学反応まで興味がわき、子供にも理解できる原子や分子の本を購入し、読んでいます。(自分から購入したいと言ってきました)
必要に応じて、受講生の実験テーブルに属しているTAの人がアドバイスをします。
保護者の声:(良かった点)TAの方が細かく対応してくださったこと、テキストに沿って自分で考えながら進めていけたこと。
条件を変えて実験データをとるため、いろいろな濃度の薬品を入れた、容器がたくさんテーブル上に並びます。
受講者の声:液体を混ぜると(ある時間で)突然色が変化すること、グラフに表すと反比例っぽくなることが分かった。(反比例になることを確かめようと、試みたレポートなども見られました)
グラフ化は実験においてはとても大事な作業です。(写真は、実験結果をグラフにする作業に取り組んでいるところ)
受講者の声:最初の実験結果(グラフ)から次の実験結果を予想し、検証できたことがよかった。
ふしぎなインク
実施日 2012年1月28日(土)
場 所 新潟大学共通講義棟(講義・実験)
概 要 「色の変わるインク」(ヨウ素でんぷん反応)や「焼け焦げるインク」など様々な化学反応を使った「あぶりだし」を楽しみます。
参加者 小中学生45名、保護者19名
講 師 理学部自然環境科学科 湯川靖彦教授
初めに湯川先生の、教卓実験がありました、色の変わるワインなどに拍手が上がりました。(手にしているのは湯川先生特製のワイン)
受講者の声:(面白いと思ったこと)先生が一番最初にやったマジック
保護者の声:最初に先生が混ぜた液の色が突然変わったことと、そのあとの血と鉄鍋の染料のお話が(子供に)強い印象を与えたようです。
この回の実験ではろ紙に描いた模様のコンテストがあり、受講者は思った通りの色を出すのに知恵を絞っていました。
保護者の声:TAの方がたくさん声かけをしてくれたので楽しく取り組めました。
この当日の課題に、「利用の仕方を書きなさい」という項目がありました。「かんそうかしっけかわかる」と解答した人もいました。(塩化コバルトを使った実験)
受講者の声:ドライヤーで乾かしたら、字が現れて、時間がたつと字が消えるのが面白かった。
薬品で描いた線の部分だけが、どんどん焦げていきます。
受講者の声:硝酸カリウムが火薬に使われるのには驚いた。
保護者の声:子供が話す内容に、この未来の科学者の話がけっこうあり、テレビなど見ていても理科が好きになったと感じます。

作品の例

化石をスケッチしてみよう
実施日 2012年3月3日(土)
場 所 新潟大学理学部講義室
概 要 化石をよく見てスケッチすることによって、昔、地球上にいた生物のことを考えてみます。アンモナイト、貝類、植物など、さまざまな化石を利用します。紙と鉛筆で昔の生物をよみがえらせます。
参加者 小中学生46名、保護者22名
講 師 理学部地質科学科 栗原敏之准教授
栗原先生の講義が初めにありました。
受講者の声:学校では体験できないような化石を使うというレベルの高い内容だったのでいい体験をしたと思う。
保護者の声:実際に大学構内に入り、教室に入り学生や先生方と触れ合ってお話を聞き実験をさせて頂いた経験は(生徒が)自分の近い将来を考えるときに、貴重な時間でした。
スケッチは大型の化石を目で見て行うものと、微化石を顕微鏡で見ながら行うものの2通りでした。
受講者の声:微化石のスケッチで穴がきれいに並んでいたのが見えておもしろかった
保護者の声:微化石のスケッチ。家で顕微鏡を使ってみよう♪と思いました。 化石を掘りにも行くので、その後の標本つくりのパターンもいろいろあるんだなと思いました。
受講者の声:いろいろな種類の化石があって面白かった。
保護者の声:そのままだと砂のように見えるものが、顕微鏡を使うことによって、小さな生物(化石が)はっきり見えたことがおもしろかった。同じような動物の化石でも、くぼみやねじり方による小さな違いによって種類が違うことが知れました。またこのような機会があればいいと思いました。

スケッチの例

ステップ1「先取り!科学者の体験」閉講式
実施日 2012年3月3日(土)第8回の講座終了後
場 所 理学部B303講義室
参加者 登録者43名と保護者20名が参加しました
講 師 理学部長あいさつ、受講記念品、修了証、優秀賞授与など
谷本理学部長の閉講式のあいさつのあと、修了証の授与が行われました。
この講座の参加者には、理学部のオリジナルポストカード、講座のオリジナルメダルが配られました。(メダルの裏と表)
優秀者17名に賞状と、副賞の理学部オリジナルトランプが与えられました。
副賞のトランプ

ページトップへ